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【2019年】基本情報技術者試験に合格するための勉強法

【重要】この記事の最新版を寄稿しました。こちらのリンクから読んでみてください。

【2019年版】基本情報技術者試験に合格した人の勉強法

https://shikaku-tenshoku.com/blog/fe_study/

 

 

基本情報技術者にオススメの転職戦略【就職・転職に有利】 - 資格・転職レバレッジ

 https://shikaku-tenshoku.com/blog/fe_job_change/

 

 

 

 

===  以下、元記事です === 

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つい最近、現在大学院に通っている友人と情報処理技術者試験について話をした。彼は基本情報技術者の試験には合格していて、就活に向けて応用の方もとっておこうか、ということだった。私自身もプログラミングを学び始めた頃にITの基本的な知識を得ることを目的として、基本情報技術者の試験を受けて去年の秋試験に合格することができた。

 

今思えば大学生として、基本的なIT知識を身につけておいて損はないだろうということで勉強を始めたわけだが、授業やサークル等であまり勉強時間が確保できず、効率的な勉強法をネットで調べてみても、個々の合格体験記などが少数ある程度。それも、体系的に試験全体の対策をきちんと書いているサイトはほとんどなかったように思われた。そこで多少時期はずれではあるが、私が試験までに情報を一元化してEvernoteにまとめていたものを改めて整理して記録に残しておこうと思う。ここを見ればFE試験対策の情報は必要十分と言える内容にしたい。

 

基本情報技術者試験(FE試験)とは?

■概要

情報処理技術者試験の一区分であり、スキル区分2に相当する国家資格。IT関連の企業に入った新人が最初に取らされるのがこの資格。ITエンジニアとしての基本的な知識・技能を持つことを証明する。大学生や高校生でも、就職の際のアピール材料の一つになるようである。

試験は年二回、春試験と秋試験がある。試験の具体的日程や申し込みはをIPAのサイトを参照してください。 試験は全てマーク式で、基本知識を問う全問必答の午前試験と長文の穴埋め形式で応用力を問う一部選択式の午後試験があり、それぞれ6割の得点率で合格となる。試験時間はそれぞれ150分。

 

■難易度、受験資格

合格率は毎回約20〜30%。合格者の平均年齢は25歳程度。

受験資格や年齢制限は無し。

IT系の資格と言っても基本的な知識を問うものなので、文系出身者や、ITの事前知識がない人でも多く合格している。また、予備校での講座をとる人もいるが独学で十分合格可能。

 

試験勉強の全体像

■必要な勉強時間

事前知識のない人なら150〜200時間程度。一日1〜2時間で、3ヶ月〜6ヶ月ほど。事前知識がある、もしくは集中して時間が取れる学生などであれば、最短1〜2週間でも合格できる。(後述するが、特にプログラミング言語の知識があるとかなり時間短縮になる)

 

■合格者の勉強スケジュール

合格者の勉強法には一定のパターンがある。

もちろん自分にあった独自のスタイルを持つ人も多いだろうが、合格する人に共通する部分はやはり多くの人にとっても重要な部分だと考えられる。以下が基本パターン。

 

やさしめの参考書を読む(2〜3回)→午前の過去問を解く→プログラミングの勉強→午後の過去問→最終チェック

 

独学はメインの参考書を1冊購入して、過去問演習で網羅的に知識を補完していくといった戦略になる。

 

<その他>

FE試験の参考書は市場に多く出回っているが、試験範囲を完璧に網羅した参考書は存在しない。しかしこの試験では、よく出る分野が限られているため、細かい知識を問う問題への対処は全く必要ない。参考書は自分に合った読みやすいものを一つ選べばオーケー。後述するものの中からならどれでも間違いはない。

また例年、(特に午前試験は)過去問とまったく同じ問題、ほとんど同じ問題が数問でるので、過去問演習は非常に重要。逆に言えば問題演習は過去問のみで十分合格点に乗ってくるので、予想問題集などは基本的には必要ない。

午前試験の対策

当たり前だがまずは午前、午後の両方で必要になってくる基本的な知識をインプットすることから始める。テキストは難しくなくてもいいので自分が読みやすいものを選ぶ。細かい知識は過去問演習で十分補える。特に評判が良いテキストは以下の2つ。

平成31/01年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室

キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 

 

某サイトによる合格者アンケートではこれらがトップ2にきていた。

また次点で次のテキストも人気がある。

平成31年【春期】/01年【秋期】基本情報技術者 合格教本

 

これらの本を書店などで見比べてみてフィーリングに合ったものをひとつ購入する。私個人が見比べた感じではキタミ式が最も情報量が多く、楽に読み進められるものである。いずれにせよ、上の3つならどれでも失敗はしないだろう。

テキストを読む

■テキストを1周する

まずはテキストを一度全部読み通す。ここでは知識の定着を求める必要はない。この試験で問われる内容を大まかに知ることを目標とする。テキストによっては過去問が一部載せられているので、問われ方のイメージを掴んでいく。

 

■テキストをもう1〜2周する(時間がある方)

今度はある程度知識を定着させていく意識を持って読み進める。しかし、ここでも暗記は必要はない。後の問題演習で解説を見た時に知識を思い起こすことができるレベルにする作業。忘れて当然くらいの気持ちでいきましょう。

また、計算問題を実際に自分の手で解いてみて、計算プロセスを一度頭で理解しておく経験をこの段階で踏んでおく。

過去問を解く

■過去問を3期分解く

実際に過去問を解いてみる。はじめは分からない問題ばかりだが、最後まで解いてみる。答え合わせでは間違えたところに印をつけて、該当部分のテキストを読んで少しづつ知識を定着させていく。

本としての過去問は以下の2つが人気。知識自体はテキストで補完できるので、解説は多少あっさりしていても問題はない。  

(PDF・スマホ単語帳付) かんたん合格 基本情報技術者過去問題集 令和元年度秋期 (かんたん合格シリーズ)

令和元年【秋期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集

 

また、過去問に関してはネット上にも情報が揃っている。それなりに解説もしっかりしているので、なるべくお金を掛けたくない方は以下で対策してもオーケー。

情報処理試験.jp』https://jpeducom.co.jp/

基本情報技術者試験ドットコム』http://www.fe-siken.com/fekakomon.php

 

計算問題がそれなりに出題されるが、問われる分野はかなり限られているのでしっかり対策する。計算問題を捨てて臨むと合格は厳しくなる。

 

  ■さらに過去問を解く

過去問3期分をしっかり復習したら、時間が許す限り過去問を解きまくる。ここからは点数も意識して合格ラインに乗せていく。過去問を解いていればわかるが、同じような問題が何度も出てくるのでやればやるほど点数が上がっていく。7割5分程度とれていれば本番でも十分合格できる。午後試験の対策に移ろう。

 

<その他>

予想問題集は必要ないとの声がほとんどだった。実際、過去問と同じ問題が出ることもあるくらいなので過去問をたくさん解くことが一番の近道である。また、それぞれの分野でよく問われる問題は限られているので、過去問を数回やって一度しか出ないような知識は捨てて良い。  

午後試験の対策

午後試験は人によって勉強時間が大きく変わると言われている。それは主にプログラムに関する問題がでることによる。C言語Java等のプログラム経験がある人はその分時間を短縮することができる。また、最初の選択問題(7題中5題選択)は基本的には午前試験の知識があれば解けるものとなっているので、問題形式に慣れることと、自分にとって解きやすい問題を見極める訓練を積めば対策できる。よって、午後試験のメインの勉強は解答必須のアルゴリズム問題とプログラム問題ということになる。(これら2題はそれぞれ20点ずつの配点となるので、試験のカギを握ると言っても良い)

プログラム問題について 

■選択肢 

プログラミング言語の選択肢は5つある。

1,C言語

2,COBOL

3,Java

4,アセンブラ

5,表計算

 

 何かしらの言語の経験があって、過去問題を眺めてみておおよそ理解できるレベルであればその言語を選択する。言語の経験がない・もしくは短期間での対策になる人は表計算を選択するのが無難であると言われる。エクセルを使用したことがある程度なら表計算を選択しよう。ただし、IT関連企業の就職の際にはどの言語を選択したかを聞かれる場合もあるので、できれば自分に必要と思われる分野を選択する方が良い。(C言語Javaが若干就職には有利との情報も)

 

■勉強法

午後試験専用のプログラミング言語の対策本は選択肢はほとんどない。具体的な対策としては個々の言語の基本的なテキストを購入して自分で少しづつプログラムを組んでいくのが地味ではあるが一番効果的である。特にC言語Javaの人気のテキストは以下の2つ。

改訂3版 基本情報技術者試験 C言語の切り札 (情報処理技術者試験)

改訂新版 基本情報技術者 らくらく突破 Java

 

また、表計算のテキストは以下を薦める声が多かった。

改訂4版 基本情報技術者 らくらく突破 表計算 (情報処理技術者試験)

 

情報処理教科書 情報処理試験の計算問題がちゃんと解ける本 第2版

 

 以上のテキストで勉強するのに加えて、過去問を利用して解答プロセスを身につける。午前問題のように全く同じ問題が出ることはないが、問われる範囲は限定的であることがわかるので、こちらも予想問題集等は必要ない。

 

アルゴリズム問題について 

■テキスト

アルゴリズムは解答必須なのでしっかり対策する必要がある。特に評判が良かったテキストは以下の2つ。

 

基本情報技術者 大滝みや子先生のかんたんアルゴリズム解法 ~流れ図と擬似言語~ 第3版

うかる! 基本情報技術者 [午後・アルゴリズム編] 2019年版 福嶋先生の集中ゼミ

 

個人的には問題演習が充実しているという点で集中ゼミのほうをおすすめする。こちらも実際に過去問にあたって十分に問題演習をすることが必要になる。

 

<その他> 

はじめの選択問題で問われる範囲は午前試験と同様なので、知識面での新たなインプットは特に必要ない。こちらは問題の形式になれるために過去問を2〜3回解いていれば十分である。(知識のヌケ・モレがあったらテキストに戻る)午後試験は問題量が多く、よく時間が足りないと言われる。過去問演習をする際には必ず一度は時間を計って時間配分を確認すること。 

 

試験当日の過ごし方 

<前日までに用意するもの> 

・写真を貼った受験票

・時計

・鉛筆 or シャープペンシル 

写真を貼り忘れる人が意外といるそうなので注意。時計がある教室もあるが、持って行ったほうが無難。ちなみに私が受験した部屋には時計がなかった。   

 

<会場まで>

 必ず一度は受験会場までの行き方を確認しておくこと。会場によっては最寄りの駅からの臨時専用バスが用意されていることもあるので利用すると便利。電車やバスの中ではテキストを読んで悪あがき。午前試験の過去問を復習するのも効果的。 会場には10分前までに入室しなければならない。30分までは遅刻も許されるが、特に午後試験は時間が足りなくなるのできちんと時間通りに入室しよう。   

 

<試験開始まで>

 テキストや過去問をチェックして最後の悪あがきをしましょう。また、試験時間が長いのでトイレは必ず済ませておきましょう。 

 

  <試験中>

 まずはしっかり受験番号を記入しましょう。忘れると採点されません。そのあとは今までの努力を全力でぶつけましょう。試験時間終了まで諦めない気持ちが大事です。計算問題なんかははじめは分からなくても時間をかければ解けることもあります。   

 

<試験後> 

約3週間で合否がネット上で公開されます。受験票は捨てないようにしましょう。   

 

以上で基本情報技術者試験の勉強法まとめは終了です。少しでもお力になれれば幸いです。